8巻71~72話・74話・77~80話に出てくる江渡貝弥作は、背景設定が映画『サイコ』のオマージュに、人物造形は『サイコ』の原案となった実在の犯罪者エド・ゲインが元になっているようです。
「江戸貝」という名前自体「エド・ゲイン」から、とは多くの人が指摘しています。
映画『サイコ』については――
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家の外観が似ている
野田サトル先生のツイートによると、実際のモデルはこちらだそうです。(こちらを選んだ基準に『サイコ』のイメージがあった、と思われます) -
鳥の剥製のモチーフ
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死んだ母親を保存
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主人公が母親に拘束された人生を送り、精神を病んでいる。
最後の点はエド・ゲイン自身がそうだったので、映画とモデルどちらが元とは判断できません。
しかしエド・ゲインの、
- 墓を掘り返して死体を盗んでいた
- 人間の皮膚や骨を使っていろいろ作っていた
という部分は、映画にはありません。
ただし、
映画ともモデルとも違い、江戸貝は殺人を犯していません。
人格分裂も起きていませんし、
月島たちへ自己主張したりして真剣なコミュニケーション努力もできます。
この辺りは、
- 子供のころ理解者としての父親がいた
- 鶴見という新たな理解者・援助者を得られ、母親を殺して自立できた
といった違いから生まれた、彼なりの健全さなのでしょう。
【元ネタ情報】
『サイコ』(原題:Psycho)は、1960年のアメリカ合衆国のサイコスリラー映画。
監督はアルフレッド・ヒッチコック、出演はアンソニー・パーキンス、ジャネット・リーら。
ヒッチコック監督の前作『北北西に進路を取れ』に引き続き、タイトルデザインをソール・バスが担当。全編モノクローム映像。音楽はバーナード・ハーマン。
作家ロバート・ブロックがエド・ゲインの犯罪にヒントを得て執筆した小説『サイコ』が原作。
(情報出典:サイコ (1960年の映画) - Wikipedia )
エドワード・スィアドア・ゲイン(英語: Edward Theodore Gein [ɡiːn];1906年8月27日 - 1984年7月26日)は、アメリカ合衆国の殺人犯、死体泥棒。
ウィスコンスィン州プレイン・フィールドにある墓場から死体を盗掘し、その死体の皮膚や骨を使って創り上げた「記念品」を州当局が発見したことにより、その名を知られるようになった。
(情報出典:エド・ゲイン - Wikipedia )
おまけの取材元情報
https://twitter.com/satorunoda/status/721343126862897153
スペシャルサンクス!
TAKUMI 様(from Twitter)
https://twitter.com/takumitoxin/status/1005781790550708229
下調べと画像作成:相方
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