野田サトル先生の鈴川聖弘へのコメント(公式ファンブック)
例のシーンは映画「影武者」からです。誰か気付いてくれたでしょうか。
これはおそらく、
10巻95話『似ているもの』にて、鈴川が犬童四郎助へと変身するスゥー…のシーンの事だと思われます。
人間たちの気配の変化に、外の犬も静まり――印象的なシーンです。
『影武者』では、
死んだ武田信玄の代わりに影武者となった男が、いよいよ城で生活することになり、事情を知る世話役の従者たちと信玄の部屋で打ち解け合うシーンになります。
元盗人らしく野卑な笑い方や仕草をする影武者に、苦笑して文句を言いながらも膝を崩す従者たち。
そこへ、「これならどうだ」と言い出す男……
スゥー……とその気配が鎮まり……
それから、ゆっくりと武田信玄の癖を再現してみせます。
はっと息をのみ、思わず居住まいを正し直す従者たち。
愁いを含んだ表情、片髭を指先でつまんで軽くしごく仕草までそっくりにやってみせる男のその姿に、思わずすすり泣く従者まで出ます。
【作品情報】
『影武者』(かげむしゃ)は、1980年に公開された日本の歴史映画。
監督は黒澤明、主演は仲代達矢。カラー、ビスタ、180分。
ハリウッドの大手スタジオから世界配給された最初の日本映画で、黒澤を敬愛するフランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカスが外国版プロデューサーとして参加した。
戦国時代に武田信玄の影武者として生きる運命を背負わされた小泥棒の姿を描く、スペクタクル巨編。
勝新太郎の降板劇など公開前から話題を呼び、当時の日本映画の歴代映画興行成績(配給収入)1位を記録し、1983年に蔵原惟繕監督の『南極物語』で抜かれるまで破られなかった。第33回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞し、第53回アカデミー賞で外国語映画賞と美術賞の2部門にノミネートされた。
(情報出典:影武者 (映画) - Wikipedia )
ちなみに名前が示す通り、
姫こと仲沢達弥のモデルは仲代達矢だと言われています。
(参考画像は『影武者』より)
上データの「勝新太郎の降板劇」ですが、同wikiによると――
本作は勝新太郎が主演を務める予定だったが、撮影開始直後に黒澤と衝突して降板。
急遽、代役として仲代達矢が抜擢されることとなった。
仲代は勝と気の合う友人同士だったが、この騒動で疎遠に。
しかし仲代の妻宮崎恭子の葬儀に勝があらわれた時、互いに抱き合ったという。
――親分のビジュアルモデルが勝新太郎ですから、上のようなエピソードなどが参考にしてあると思われます。
服装は、黒澤監督の映画『生きる』の主人公から?
スペシャルサンクス!
画像制作:相方
元ネタ情報大募集!!
その他にも、より詳しい情報、間違い指摘、ナドナドありましたらぜひお知らせ下さい。
新潟弁作成には下のサイトを参考にさせて頂きました。
新潟弁標準語変換表
https://bunsui.sakura.ne.jp/niigata/