『ゴールデンカムイ』だョ!元ネタ集合!!

漫画『ゴールデンカムイ』で見られるオマージュ(原典へ敬意を払った模倣)・パロディ(ユーモアや皮肉を含む模倣や改作)・その他ありったけ元ネタをかき集める試み。ひとりでは無理でも、みんなの力を合わせれば!

あの熊はホッキョクグマではない【豆知識】

22巻216話『謎の白い熊』に出てくる、あの白熊について検証。

なにしろホッキョクグマヒグマは、体つきも顔つきも結構ちがっているのです。

まずは、顔つき。

横から見たほうがよく分かるんですが、大きな違いは耳の位置。
ヒグマのほうが頭の上、高い位置に耳があります。
ホッキョクグマは目と同じぐらいの高さに耳があり、さらにその上に頭が盛りあがっています。

次は、体つきの比較。

泳ぎに適した流線型の体型を持つホッキョクグマ
全身に対し頭が小さいのも特徴です。

ヒグマは頭が大きく、全体的にガッチリした体格。
肩の盛り上がり部分もグッと大きい。

さあ、こちら本篇と比べてみて下さい。

頭部てっぺんに付いている耳、肩部分の盛り上がりもくっきり、ヒグマの特徴がよく出ています。

もうひとつ比べてみましょう。

というわけで、この白熊はヒグマの白変種ではないか、という推測が成り立ちます。

【白変種とは?】
白変種(はくへんしゅ、Leucism、リューシズム)とは、色素の減少により体毛・羽毛・皮膚等が白化した動物の個体をいう。
メラニンに係わる遺伝情報の欠損により白化したアルビノとは異なる。
外見からしばしばアルビノと混同されるが、遺伝学的・生理学的にもこの両者は全く異質のものである。
白変種のメラニン産生能力は正常であるため、アルビノの瞳孔が赤く透けるのに対し、白変種の瞳孔は黒い。
(情報出典:白変種 - Wikipedia )

なぜアルビノと考えないかといいますと――

漫画本篇にあったアルビノのヒグマの解説で、「北極熊」と獣医師が勘違いした原因は目が黒かったからではないか?と思ったのがひとつ。

それともうひとつ、漫画で目の部分がトーン表現されていない点から、目が赤いアルビノではなく、毛色だけが白い(目は黒いままの)白変種、と考えるのが妥当ではないか・・・と。
アニメでどう表現されるか楽しみですね。

 

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【元ネタ】『くそみそテクニック』オマージュまとめ

今回は、漫画『くそみそテクニック』が元ネタになっているものを2つ紹介します。

【注!】この漫画は男性同性愛者向けの「劇画」です。ネットミームとして、印象的なワンシーンやセリフが一般にも広く知られるようになりました。「軽いBL」程度の感覚では読めないガチ漫画であることを、前もってお知らせしておきます。

12巻116話『青い目』にて、色気むんむん杉元のポーズ

(目元の描き方に関しては、別のネタ元がある気がするのですが、まだ見つかっていません。わかる方はぜひお知らせ下さい!)

6巻58話『茨戸の烏合』の扉絵の言葉「殺らないか」

ちなみに、「ツナギのホックをはずしはじめた」シーンの後このセリフが来ます。

 

【作品情報】

くそみそテクニック』は、山川純一(やまかわ じゅんいち、通称:ヤマジュン)の一話完結の短編漫画である。
もともとは1987年に『薔薇族』(男性同性愛者向け雑誌)の増刊バラコミ2号に掲載されたものであるが、2003年頃に作品をスキャンした画像がネット上に出回ったことが発端で有名となり、作者である山川純一の全作品が十数年以上の時を経て単行本化されるほどのブームにまで発展した。

(情報出典:くそみそテクニック - ニコニコ大百科

 

(おまけ)
「すごく…大きいです…」という定型文の元シーンを読んで「谷垣のほうが大きいと思う」と言ったら、相方がこんなものを作ってくれました。

なにしろ勃ってなくてこの大きさですから。

 

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ネット上の多くの方々

ゴールデンカムイ扉絵まとめ : godwind速報

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稲妻夫婦が押し入る賭場で行われていたのは多分これ【豆知識】

11巻105話『夏の虫』にて稲妻夫婦がやる賭場荒らし。ここで行われていた賭博は、札などの配置から見て、おそらく「手本引き」と呼ばれるものです。

(映像出典:映画『カスリコ』

注※映画『カスリコ』は105話執筆時より後に公開された映画であり、オマージュ元ではありません。参考映像としてわかりやすいので使わせて頂きました。

心理戦の極致と称される、日本が生んだ究極のギャンブル――手本引き。

寄せて頂いた情報によると、手本引きは本格的な賭場で行われるもので、複雑なルールや作法があり、簡単に初心者が覚えて出来るものではないそうです。
つまり、あの場面で配置されている師団員は、入営前そういう場に出入りしていた「玄人」たちだと推測できるわけです。
当時、軍に入る人間は食い詰め者も多く(杉元もそうでしたし)、元博徒がいても不思議はなかった様子です。

 

ところであの場面、堂々と座っている二階堂ですが、出身が静岡県ですし、まさか清水の次郎長親分と関係が・・・?

――と思ったんですが、清水 次郎長(しみずの じろちょう:文政3年1月1日(1820年2月14日) - 明治26年1893年6月12日))[from wiki] てことは、ぎりぎり出会って10歳くらい。むーん、大親分自身とは関係できずとも、静岡にはそういった土壌があったという事で・・・

今回の情報を下さった センター前田 様は


https://twitter.com/ritatti2/status/1554756252764639233

との、より二階堂像が深まる見解を示して下さいました。

手本引き (てほんびき)とは【ピクシブ百科事典】によると――
ヤクザ・博徒映画で主に扱われ、漫画や小説でもその筋で幅広く取り扱われている。
――ということですので、
映画好きの野田サトル先生が、博徒映画あたりからアイディアを得た可能性は高いと思われます。



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センター前田 様(当ブログのコメントより)

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