『ゴールデンカムイ』だョ!元ネタ集合!!

漫画『ゴールデンカムイ』で見られるオマージュ(原典へ敬意を払った模倣)・パロディ(ユーモアや皮肉を含む模倣や改作)・その他ありったけ元ネタをかき集める試み。ひとりでは無理でも、みんなの力を合わせれば!

【元ネタ】鎌とハンマーを構える杉元

15巻145話『ミスター制御不能』にて、殴られ過ぎで暴走を起こした杉元の鎌とハンマーを握るその構えは、マルクス・レーニン主義共産主義共産党のシンボルの形になっています。

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この図形はソ連の国旗で有名ですが――
ゴールデンカムイは1907年の杉元とアシパの出会いから始まっているので、この時点ではまだロシア・ソビエト連邦社会主義共和国(略称:ソ連)は存在していません。

なので参考画像には、それ以前から共産主義活動でシンボルとして使われていた標章を使いました。

 

【ちょこっとトリビア

ちなみに杉元たちの金塊争奪戦真っ最中、帝政ロシアでは、初の社会主義思想を含む革命運動(第一革命(1905~1907年))が終息に向かっていました。

大規模ストライキを含む激しい大衆運動によって「人民の自由の不動の基礎、個人の真の不可侵、集会及び結社の自由」を皇帝に約させたものの、まだまだ実現にはほど遠い状況だったようです。

(参照:ロシア第一革命 - Wikipedia

 

【詳細情報】

この標章では鎌と槌(ハンマー)が重ねられているが、鎌は農民の、槌はプロレタリアート(特に工業労働者)の象徴であり、これらを重ねた構図は農業労働者と工業労働者の団結を表したものである。
槌の柄は常に鎌の刃と交差するのが正しい。

この標章は共産主義運動の中で広く使われてきたが、正確にはマルクス主義ではなく、レーニン主義を表した図案である。
カール・マルクスは、革命はプロレタリアート(近代賃金労働者階級、主に工業労働者)の手によって起こされると考えたが、ウラジーミル・レーニンは当時のロシアの実状に合わせて、農民も革命の原動力として含めるようにした(労農同盟)。

(情報出典:鎌と槌 - Wikipedia )

 

ところで、題名の『ミスター制御不能』・・・
野田サトル先生のプロレス好きから考えて、

少しでもプロレスが好きなら知らない人はいないと言われる、プロレスラー内藤哲也選手――またの名を「制御不能のカリスマ」!!

から来ていると推測されます。

実際にこのような企画もあった様子。

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ポスター中央が内藤哲也選手。
「制御不能な鬼の副長」土方とコラボになっています。

動画はこちら。

www.youtube.com

 

 

スペシャルサンクス!

TAKUMI 様(from Twitter

下調べと画像作成:相方

 

Twitter
@MinnadeCitatap

 

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