今回の元ネタは3本立てです。鶴見・鶴見・土方の順でどーぞ。
3巻19話『駆ける』にて、馬ソリで逃げる杉元を馬で追う鶴見、アシリパに馬を射られて落馬し地面を転がりざま起きて走り出すそのフォームが、T-1000の走り方のオマージュになっています。
(上の映像は、T-1000が主人公たちの乗った車を追いかけ始めるシーン。シャッシャッシャッシャッシャッシャッ……と音はしませんが、まさにそんな擬音が似合う走りっぷり。)
転がりざま起きて……の流れは、ちょうどT-1000が追いすがった車から落とされた直後とシンクロします。(T-1000も置いてけぼりを喰らいます。)
14巻132話『蹂躙』にて網走監獄を襲う鶴見の片手装填は、片手を負傷したサラ・コナーがT-1000を銃撃する時のオマージュになっています。
【ちょこっとトリビア】
片手装填も出来るこの機構は「ポンプアクション」と呼ばれるもので、ショットガン(散弾銃)に一般的な方式だそうです。
とすると、ここで鶴見が持っている銃はショットガン?
そこでこのシーンを読み返してみると、上図シーンの直前、鶴見に撃たれた相手の顔面下部が “破裂”しています。
これと合わせると、ここの鶴見はショットガンを使っている様子。
(このショットガンはウィンチェスター M1897だそうです(情報出典:ゴールデンカムイ - MEDIAGUN DATABASE ))
他の兵士たちは小銃を装備しているところに鶴見一人がショットガン、その理由はおそらく以下の通りと思われます。
迅速な行動が要求される室内戦においては、万が一、突入直後に不発が起こったとしても銃を構えたそのままの状態からポンプするだけで再装填可能なため、不発時のリスクを最小限に減らすことが可能であり、ドアブリーチ(建物内に突入する目的でドアを突き破る事)用途を兼ねたポンプアクション可能なショットガンは必須のものとなっている。
(情報出典:ポンプアクション - MEDIAGUN DATABASE )
3巻21話『亡霊』他、ウィンチェスターライフルを “グルンと回して装填 ”(スピンコック)する土方は、イメージ元としてT-1000が運転する大型トラックを攻撃するT-800のシーンが存在すると思われます(格好良いスピンコックのシーンとして非常に有名なのです)。
(上のGIFで撃っているのはショットガン。)
土方の銃はウィンチェスター M1892だそうです(情報出典:ゴールデンカムイ - MEDIAGUN DATABASE )
【参考までに】
- ウィンチェスター(モデルガン)での実演動画はこちら。
(エアガン)KTWのウィンチェスターM1873でスピンコックをやってみた!!Spinning Winchester M1873 - YouTube
(モデルガンでの実演なので「スピンコックをやると壊れる危険が……」との注意喚起がありますが、土方は本物を使用しているので壊れる気遣いは無いでしょう。)
- このグルンでどう装填できるんだ?と思う方には、こちらに懇切丁寧な解説が。
男のロマン銃「レバーアクションライフル」!一度はスピンコックをやってみたい!|サバゲーアーカイブ
(中の構造がどう動くかのCG動画まであり、ほほーう・・・と見入ってしまいました。)
【作品データ】
『ターミネーター2』(原題: Terminator 2: Judgment Day)は、1991年のアメリカのSFアクション映画。1984年に公開された『ターミネーター』の続編であり、「ターミネーター」シリーズの第2作目。
ウィリアム・ウィッシャーと共同で脚本を執筆したジェームズ・キャメロンが監督・製作を務めた。出演は、アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、ロバート・パトリック、エドワード・ファーロング、ジョー・モートンら。
(情報出典:ターミネーター2 - Wikipedia )
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