9巻81話『隠滅』にて全員で晩ご飯を食べるシーンは、レオナルド・ダ・ヴィンチ作『最後の晩餐』のオマージュになっています。
イエス・キリストと12弟子による最後の晩餐(イエスが処刑される前に食べた最後の食事)を題材としたもので、「あなたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ろうとしている」とキリストが予言した直後の情景が描かれています。
オマージュでは、元ネタ人物の成り立ちや正体と合うようキャラクターが配置されていて――
アシリパ:イエス・キリスト
神の子
奇跡の人
原罪を背負っていない
杉元:ペテロ
一番弟子
イエスから最も信頼された人物
弟子たちの中でリーダー的な役割を担う
白石:ヨハネ
12弟子の中で最年少
初期の頃からの弟子で、イエス・キリストの数々の奇跡を見てきた
イエスに最も愛された弟子とされる
キロランケ:イスカリオテのユダ
弟子たちの中でも信頼され会計係を任されていた
裏切者(金目的でイエスを売る)
牛山:大ヤコブ
気性が荒い性格
最初の殉教者
家永:フィリポ
親しみやすい人物であり、食料の調達係を担っていた
街の住民の病を治す
尾形:マタイ
元・ローマの収税人(世間から裏切り者扱いされていた)
イエスに声をかけられて弟子になる
永倉:ユダ・タダイ
イスカリオテのユダと同名なので「タダイ」と付く
隣国で宣教活動をする
土方:シモン
熱心党(反ローマ帝国の過激派組織)の一員
イエスを政治利用しようとする
この符合から、この回の雑誌掲載当時、
- キロランケの裏切り説
- 尾形は中央からのスパイ説
が立てられたそうです。
お見事!
【12弟子とは?】
イエスには多くの弟子がいた。その中から、イエスにより特別に選ばれた12人の弟子が「12弟子」と呼ばれる(のちの「12使徒」)。
裏切り者のユダが抜けた後任には、くじ引き(神による選抜)でマティアが選ばれた。
【作品データ】
『最後の晩餐』(さいごのばんさん、伊: L'Ultima Cena, 略称 : Il Cenacolo)は、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品のひとつ。
キリスト教の新約聖書のうち、マタイによる福音書第26章やヨハネによる福音書第13章 等に記された、イエス・キリストと12弟子による最後の晩餐を題材としたもの。
ほとんどの作品が未完とも言われるレオナルドの絵画の中で、数少ない完成した作品のひとつ。
遅筆で有名なレオナルドが、3年という彼にしては速いペースで仕上げた。
フレスコ技法ではなく、乾いた漆喰にテンペラで描かれたことや所在する環境(修道院の食堂 ⇒ 馬小屋 ⇒ 大洪水 ⇒ アメリカ軍の爆撃)から、最も損傷が激しい絵画としても知られている。
(主な情報出典:最後の晩餐 (レオナルド) - Wikipedia )
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momomin 様
https://haku.blue/g-kamuy-parody/
画像作成:相方
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